Google口コミのサクラ・ステマ規制の線引き|やらせNG

Google口コミのサクラ・ステマ規制の線引き|やらせNGの解説イメージ

「★5の口コミを早く増やしたい」「業者にお願いすれば手っ取り早いのでは」——MEO(マップ検索対策)に取り組み始めると、誰もが一度はサクラややらせの口コミに心が揺れます。
集客のために少しでも評価を高く見せたい、という気持ちは自然なものです。

しかし結論から言うと、自作自演の口コミや対価と引き換えのレビュー依頼は、2023年10月に施行されたステマ規制(景品表示法)とGoogleのポリシーの両方に抵触する可能性が高く、口コミ削除どころかアカウント停止や行政処分という重いリスクを背負います。
実際に2024年には、口コミのやらせをめぐる国内初の行政処分も出ています。

この記事では、何が「やらせ」と判断されるのか、ステマ規制とGoogleポリシーがどこで線を引いているのか、そして安全に口コミを増やすための具体的な方法までを、一次情報をもとに整理します。

この記事でわかること
  • Google口コミのサクラ・やらせは、ステマ規制とGoogleポリシーに二重で違反します。
  • 2023年10月施行のステマ規制では、対価依頼や自作自演が景品表示法違反として措置命令の対象になります。
  • 高評価のユーザーだけに口コミを求めるレビューゲーティングを、Googleは禁止しています。
  • 違反すると口コミ削除・アカウント停止に加え、措置命令違反では拘禁刑や罰金のリスクがあります。

本記事の執筆者
ホームページ制作担当の執筆者・高橋丈太郎|中小企業のホームページ制作とWeb集客を支援する代表取締役

執筆者|高橋 丈太郎

株式会社SORAQ|代表取締役

株式会社SORAQ代表取締役。「成果につながるホームページ制作」をテーマに、中小企業のホームページ制作とWeb集客を数多く支援してきました。

「ホームページ制作担当」では、制作現場で培った経験をもとに、中小企業の経営者・ご担当者がそのまま実践できるホームページ制作とWeb集客のノウハウを、わかりやすく執筆しています。
(詳しくは代表挨拶をご覧ください)

目次

Google口コミのサクラ・やらせとは何を指すのか?

サクラ・やらせとは、実際の利用体験に基づかない口コミや、事業者が関与していることを隠して投稿させる口コミ全般を指します。

「サクラ」や「やらせ」という言葉は曖昧に使われがちですが、口コミ対策の文脈では大きく次の3つのパターンに分けられます。
いずれも、読み手である一般消費者が「これは事業者側が作った/仕込んだ評価だ」と気づけない点が共通しています。

  • 自作自演:店舗のスタッフや経営者、その家族・知人が、利用客を装って高評価を投稿する行為。
  • 対価依頼(やらせ):「★5を付けてくれたら割引」「謝礼を払うので好意的なレビューを」といった、見返りと引き換えのレビュー依頼。
  • 購入(サクラ業者):口コミ代行業者から、架空のアカウントによる高評価をまとめて買う行為。

これらに共通するのは、"第三者の自発的な感想"を装っている点です。
一般消費者は「中立な利用者の声」だと思って読むため、その背後に事業者の意図やお金が隠れていると、判断を誤らされます。
この「隠れた事業者の関与」こそが、後述するステマ規制が問題視する核心部分です。

担当・髙橋

担当の髙橋です。
「身内に頼むくらいなら大丈夫だろう」という相談をよく受けますが、身内・スタッフによる投稿は典型的な自作自演で、Googleの利益相反ポリシーにも真正面から触れます。
気軽さとは裏腹に、発覚しやすく、リスクの高い手口です。

Google口コミのサクラ・ステマ規制の線引き|やらせNGのイメージ写真

なぜステマ規制で口コミのサクラ・やらせが危険になったのか?

2023年10月施行のステマ規制により、事業者の関与を隠した口コミは景品表示法違反となり、措置命令の対象になったためです。

2023年10月1日、消費者庁の告示によって、景品表示法第5条第3号に基づく新しい不当表示が指定されました。
これがいわゆるステマ規制(ステルスマーケティング規制)です。

規制の対象となるのは、「事業者が自己の供給する商品・サービスについて行う表示であって、一般消費者がその事業者の表示であることを判別することが困難なもの」です。
平たく言えば、「中身は事業者の広告なのに、第三者の自発的な感想に見えてしまう表示」が禁止された、ということです。

口コミに当てはめると、

  • 店側が自作自演で投稿した★5 → 見た目は一般客の声、実際は事業者の表示 → 違反
  • 割引や謝礼と引き換えに書かせた好意的レビュー → 実質的に事業者の管理下にある表示 → 違反

このように、サクラ・やらせの口コミはステマ規制の典型的な違反類型に当たります。

注意
  • 規制対象は「商品・サービスを供給する事業者(広告主)」であり、書き手であるインフルエンサーやアフィリエイターは原則として直接の対象外です。つまり、頼んだ店側が責任を負います。
  • 「対価を払ったか」だけでなく、「事業者の関与を表示していたか」が判断の軸です。お金を払っていなくても、関与を隠せば違反になり得ます。

参考:消費者庁「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示」(令和5年告示第19号)

ステマ規制に違反するとどんな罰則があるのか?

ステマ規制違反には措置命令が下され、命令に従わない場合は拘禁刑や罰金という刑事罰の対象になります。

ステマ規制(景品表示法)に違反した場合の流れと処分は、次のとおりです。

段階内容
措置命令消費者庁・都道府県が違反表示の差止め、再発防止策、消費者への周知を命令。命令の事実は公表される
課徴金ステマ告示違反そのものには課徴金は課されない
命令違反時の刑事罰措置命令に従わない場合、2年以下の拘禁刑または300万円以下の罰金。法人には3億円以下の罰金

ポイントは、措置命令を受けた事実が消費者庁のウェブサイトで公表されることです。
罰金以前に、「口コミのやらせで行政処分を受けた店」として社名が公開されるダメージは、中小企業や個人店にとって大きいと言えます。

なお、刑罰の名称は2025年6月1日施行の刑法改正で「懲役刑」と「禁錮刑」が「拘禁刑」に一本化されたため、現行制度では「2年以下の拘禁刑」となります。

参考:消費者庁、景品表示法の罰則規定

実際に口コミのやらせで行政処分が出た事例

口コミのやらせは「理屈上のリスク」にとどまりません。
2024年6月6日、ステマ規制(景品表示法第5条第3号)に基づく国内初の措置命令が、あるクリニックを運営する医療法人に出されました。

この事例では、インフルエンザワクチン接種の来院者に対し、Googleマップの口コミ欄に高評価(★4または★5)を付けることを条件に接種費用を割り引く旨を伝え、複数の来院者が高評価を投稿していました。
消費者庁は「これらの投稿は実質的に同法人の表示であるのに、一般消費者にはそれが判別困難だった」として、景品表示法違反と判断しています。

「割引と引き換えに高評価を頼む」という、現場でつい起きがちな行為が、そのまま行政処分の対象になった——この事実は、口コミ施策を考えるすべての事業者が知っておくべきものです。

無料相談受付中

その問い合わせ、もっと増やせます。

こんなお悩み、ありませんか?

  • 問い合わせや集客につながらなくて…
  • 何から手をつければいいか分からない…
  • 費用相場や自社に合うプランが知りたい…

「作って終わり」にしない。ホームページ制作担当が企画から運用までまるごとサポートします。

ご相談・お見積りは何度でも無料/無理な営業は一切しません

フォームは1分で送信完了。最短当日にご返信します。

Googleのポリシーでは何が禁止されているのか?

Googleは偽の口コミ・利益相反・インセンティブ提供・レビューゲーティングを禁止しており、違反は削除やアカウント停止につながります。

ステマ規制は日本の法律ですが、Googleには世界共通の独自ポリシー(マップ・ユーザー投稿コンテンツのポリシー)があります。
法律とは別に、こちらに違反するだけでも口コミは削除されます。
Googleが禁止している主な行為は次のとおりです。

  • 偽のエンゲージメント:実際の体験に基づかない口コミや、その場所・商品を正確に表していない投稿。直接・間接を問わず対価が支払われた口コミ。
  • 利益相反:現在・過去の雇用関係、契約・顧問関係など、利害関係のある立場の人による口コミ(スタッフや関係者の投稿が該当)。
  • インセンティブ提供:金銭・割引・無料の商品やサービスと引き換えに口コミの投稿・修正・削除を求める行為。
  • 投稿の強要:店内で評価や口コミを書くよう来店客に強要・圧力をかける行為。
  • 内容の指定:口コミに特定の内容を含めるよう要求する行為。

つまり、Googleのポリシーは「見返りなしで、自発的な本物の体験に基づく口コミを促す」ことだけを認めています。
サクラ・やらせはこの線をことごとく越えてしまいます。

ポリシー違反のペナルティ

違反した口コミは削除されるだけでなく、繰り返しや悪質と判断された場合、Googleビジネスプロフィール(店舗情報)そのものが制限・停止される可能性があります。
地図上に表示されなくなれば、MEOの土台ごと失う事態になりかねません。

出典:Google「禁止および制限されているコンテンツ」(マップ ユーザー投稿コンテンツのポリシー)

「高評価を集める工夫」と「違反」の線引きはどこか?

良い体験をした顧客に自発的な口コミを依頼するのは適法ですが、高評価者だけを選んで依頼するレビューゲーティングは違反です。

ここが多くの事業者が迷うポイントです。
「口コミをお願いすること自体がダメなのか?」というと、そうではありません。
線引きを表に整理します。

行為判定理由
来店客全員に「よければ口コミを」とお願いするOK自発的な本物の体験を促しているだけ
QRコードやカードで投稿ページへ案内するOK投稿を促すこと自体は問題ない
満足度の高い人にだけ口コミを依頼するNGレビューゲーティング(高評価の選別誘導)
割引・謝礼と引き換えに口コミを頼むNGインセンティブ提供・ステマ規制違反
スタッフや家族に投稿させるNG利益相反・自作自演
「★5でお願いします」と評価を指定するNG内容・評価の指定

レビューゲーティングとは、顧客をあらかじめ「高評価しそうな人」と「低評価しそうな人」に選別し、満足した人にだけ口コミを促す手口です。
一見クリーンに見えますが、Googleは「顧客から好意的な口コミだけを選んで募ること」を禁止しています。
星の平均を人為的につり上げる操作だからです。

安全に口コミを増やす基本は、次の手順に集約されます。

  1. まずサービスの質そのものを高め、自然に「書きたくなる」体験を提供する。
  2. 来店客を選別せず、全員に同じ案内で口コミ投稿をお願いする。
  3. 見返り(割引・謝礼・特典)は一切付けない。
  4. 評価の星数や書く内容は指定せず、率直な感想に委ねる。
  5. 投稿された口コミには、良い評価にも低い評価にも誠実に返信する。

口コミ集めの全体像や、自然な口コミが集まる店舗運営の考え方は、MEO対策の基本をまとめた総論記事もあわせてご覧ください。

予算・リスクに合わせた依頼先の選び方

ここまで読んで「自社で口コミ管理やMEOまで手が回らない」「ポリシー違反のない正しいやり方で集客を整えたい」と感じた方もいるかもしれません。
Googleビジネスプロフィールの整備や、口コミを誠実に集めるための導線づくりは、ホームページやローカル集客の設計と一体で考えると進めやすくなります。

弊社では、ご予算とリスク許容度に合わせて以下のプランをご用意しています。
読み飛ばしていただいて構いません。

プラン向いている方
ベーシックまず最低限の体裁で公開し、口コミ導線も小さく始めたい方
スタンダード集客設計やMEOまで含めて標準的に整えたい方
ハイグレードデザイン・コンテンツ・ローカル集客まで本格的に作り込みたい方
成果報酬型初期費用を抑え、成果に応じて費用を払いたい方

口コミ施策はホームページ単体ではなく検索全体の設計とつながります。
具体的な進め方はローカルSEOの基本を解説した記事も参考になります。
ご相談はお問い合わせからどうぞ。

まとめ:Google口コミのサクラ・やらせを避けるための要点

  • サクラ・やらせとは、実際の体験に基づかない口コミや、事業者の関与を隠した投稿のこと。自作自演・対価依頼・購入が代表例です。
  • 2023年10月施行のステマ規制により、事業者の関与を隠した口コミは景品表示法違反となり、措置命令の対象になります。
  • 措置命令に従わない場合は2年以下の拘禁刑または300万円以下の罰金、法人には3億円以下の罰金というリスクがあります。
  • Googleは偽の口コミ・利益相反・インセンティブ・レビューゲーティングを禁止しており、違反は削除やアカウント停止につながります。
  • 安全策は「来店客を選別せず、見返りなしで、評価を指定せずに自発的な口コミを促す」ことに尽きます。

Google口コミのステマ規制に関するよくある質問

家族や従業員に口コミを書いてもらうのは違反ですか?

違反です。
家族や従業員による投稿は利益相反・自作自演に当たり、Googleのポリシー違反であると同時にステマ規制の対象にもなります。

割引やプレゼントと引き換えに口コミを頼むのはダメですか?

禁止です。
見返りと引き換えのレビュー依頼はGoogleのインセンティブ禁止に触れ、ステマ規制違反として措置命令を受けるリスクがあります。

お客様に「口コミをお願いします」と声をかけるのは問題ありませんか?

問題ありません。
来店客を選別せず、見返りや評価の指定をせずに自発的な投稿を促すだけなら、ポリシー上も適法な依頼です。

悪い口コミを書かれないよう、満足した人にだけ頼むのはどうですか?

それはレビューゲーティングとして禁止されています。
高評価が見込める人だけに依頼する選別行為を、Googleは認めていません。

無料相談受付中

その問い合わせ、もっと増やせます。

こんなお悩み、ありませんか?

  • 問い合わせや集客につながらなくて…
  • 何から手をつければいいか分からない…
  • 費用相場や自社に合うプランが知りたい…

「作って終わり」にしない。ホームページ制作担当が企画から運用までまるごとサポートします。

ご相談・お見積りは何度でも無料/無理な営業は一切しません

フォームは1分で送信完了。最短当日にご返信します。

本記事の監修者
ホームページ制作担当の監修者・川人大展|ホームページ制作とSEO対策・Web集客の専門家

監修者|川人 大展

株式会社SORAQ|Webディレクター・SEOコンサルタント

ホームページ制作会社のWebディレクター・SEOコンサルタントとして、
中小企業のホームページ制作とSEO対策・Web集客の支援に従事。

「ホームページ制作担当」では、ホームページ制作やSEO対策、Web集客に関する記事を専門的な観点から監修し、最新の検索エンジン動向とWebマーケティングの実務を踏まえた、正確で信頼できる情報発信を支えています。

こんな記事も読まれています。

シェアしていただけると励みになります
目次