
「ネットショップを始めたいけれど、何から手をつければいいの?」——弊社にも、こうしたご相談が毎月のように届きます。
商品やサービスには自信があるのに、「作り方」がわからずに足踏みしてしまう。
とてももったいない状況です。
実は、ECサイト(ネットショップ)づくりは、手順そのものはそれほど複雑ではありません。
難しく感じる正体は、「どの方法で作るか」の選択肢が多すぎることにあります。
月額無料のサービスでその日のうちに開店する道もあれば、数百万円かけてゼロから開発する道もある。
ここで迷うと、なかなか前に進めません。
そこで本記事では、ECサイトの作り方を「構築方法の選び方 → 売れる要素 → 始め方の手順」という流れで、初めての方にもわかるように整理します。
費用の目安にも触れますが、細かな金額は専門の記事にゆずり、まずは自分のお店をどう立ち上げるか、その全体像をつかんでいただくことをゴールにします。
- ECサイトの作り方は「構築方法の選択」が最初の分かれ道だということ
- モール・ASP・オープンソースなど、構築方法ごとの向き不向き
- 「売れるネットショップ」に欠かせない5つの要素
- コンセプト決めから公開・集客までの、つまずかない手順

執筆者|高橋 丈太郎
株式会社SORAQ|代表取締役
株式会社SORAQ代表取締役。「成果につながるホームページ制作」をテーマに、中小企業のホームページ制作とWeb集客を数多く支援してきました。
「ホームページ制作担当」では、制作現場で培った経験をもとに、中小企業の経営者・ご担当者がそのまま実践できるホームページ制作とWeb集客のノウハウを、わかりやすく執筆しています。
(詳しくは代表挨拶をご覧ください)
ECサイトの作り方の全体像は?
結論として、ECサイトの作り方は「①コンセプトを決める → ②構築方法を選ぶ → ③ショップを作り込む → ④公開して集客する」の4ステップに集約できます。
順番を守れば、初めてでも迷いにくくなります。
多くの方は、いきなり「どのサービスがいいか」「デザインはどうするか」から考え始めてしまいます。
でも実際にうまくいくお店ほど、最初に「誰に・何を・どう売るか」を固めています。
家を建てるときに、間取りより先に「どんな暮らしがしたいか」を考えるのと同じで、土台があるほど後の判断がぶれません。
まずは4ステップの全体像を、ざっくり押さえておきましょう。
| ステップ | やること | この記事での扱い |
|---|---|---|
| ① コンセプト | 誰に・何を・いくらで売るか | 始め方の手順で解説 |
| ② 構築方法の選択 | モール/ASP/独自開発などを選ぶ | 最重要・次の章で詳説 |
| ③ 作り込み | 商品写真・説明・決済・送料の設定 | 売れる要素の章で解説 |
| ④ 公開・集客 | 特商法表記・公開・集客施策 | 始め方の手順で解説 |
この中で、費用も難易度も大きく左右するのが②の「構築方法の選択」です。
ここが決まれば、必要な作業も予算もぐっと具体的になります。
逆にここを曖昧にしたまま進めると、後から「やりたいことができない」と作り直しになりかねません。
担当・髙橋「とりあえず作ってみる」で動き出す方も多いのですが、弊社がおすすめするのは①と②に一番時間をかけること。
ここさえ固まれば、③以降は手を動かすだけです。
逆にここが曖昧だと、何度も作り直す羽目になります。
急がば回れ、ですね。
ネットショップは、開いてからが本番です。
だからこそ立ち上げの段階では「最短で完璧」を目指さず、運用しながら育てられる形でスタートすることを意識してください。
構築方法はどう選ぶ?
結論から言うと、ECサイトの作り方は5つの構築方法から、自社の商品数・予算・かけられる手間に合うものを選ぶことが出発点です。
ここで方法を間違えると、後から労力も費用も余計にかかります。
ECサイトには大きく分けて「ECモール」「ASP・カート型」「オープンソース」「パッケージ」「フルスクラッチ」の5タイプがあります。
それぞれ手軽さ・自由度・費用がまったく違うので、まず特徴を一覧で見てみましょう。
| 構築方法 | 手軽さ | 自由度 | 初期費用の目安 | こんな人向け |
|---|---|---|---|---|
| ECモール(楽天・Amazon等) | ◎ | 低 | 無料〜10万円 | まず売って反応を見たい |
| ASP・カート型(Shopify/BASE等) | ◎ | 中 | 無料〜100万円 | 自社ブランドで手軽に始めたい |
| オープンソース(EC-CUBE等) | △ | 高 | 10万円〜 | 機能や見た目を作り込みたい |
| パッケージ | △ | 高 | 100万円〜 | 中〜大規模で安定運用したい |
| フルスクラッチ | × | 最も高い | 500万円〜 | 独自の仕組みが必要な大規模 |
<small>出典:Web幹事(ECサイト構築の発注実績)、freee/STUDIO/ネオインデックス(構築方法別の相場)</small>
モール・ASPは「手軽に始めたい」人向け
初めてネットショップを持つなら、まず候補になるのがECモールとASP・カート型です。
ECモール(楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング等)は、商業施設にテナント出店するイメージ。
モール自体に集客力がある一方で、出店料や販売手数料がかかり、似た商品との価格競争にもなりやすい方法です。
ASP・カート型(Shopify・BASE・STORES等)は、自社ブランドのお店を賃貸の路面店として構えるイメージ。
サーバーやセキュリティはサービス側が管理してくれるため、専門知識が少なくても始められるのが強みです。
中小企業・個人事業主の「最初の自社EC」として選ばれることが多い方法です。



「無料で始められる」とよく言われますが、本格的に売るならデザインや機能追加、決済手数料で費用は乗ってきます。
月額制が中心なので、初期費用よりも「年間でいくらかかるか」で比べるのが正解です。
安さだけで飛びつくと、後から機能の壁にぶつかることがあります。
独自開発は「作り込みたい」中〜大規模向け
オープンソース(EC-CUBE等)・パッケージ・フルスクラッチは、自由度が高い反面、サーバー管理や保守を自社(または外注先)で担う必要があり、費用も手間も大きくなります。
独自の機能やデザインを作り込みたい、既存システムと連携したい、といった明確な理由がある中〜大規模のお店向けです。
中小企業の一般的なネットショップで、いきなりフルスクラッチが必要になるケースはまれ。
「将来の理想形」ではなく「今の事業規模」で判断するのがコツです。
構築方法ごとの料金差や、決済手数料・月額といった続くコストまで踏み込んで知りたい方は、ECサイト制作の費用相場(構築方法別の比較)で詳しく解説しています。
あわせて、サイト全体の予算感はホームページ制作の費用相場もご覧ください。


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売れるECサイトに欠かせない要素は?
結論として、売れるネットショップには「商品写真・説明文・決済方法・送料表示・カゴ落ち対策」の5つが欠かせません。
どれか一つでも欠けると、せっかくの来店客が買わずに離れてしまいます。
ECは実店舗と違い、お客様は商品を手に取れません。
だからこそ、画面の向こうの「不安」をいかに減らせるかが勝負どころ。
実店舗で言えば、接客・試着・レジ・配送案内のすべてを、ページ上で代わりに果たす必要があるわけです。
押さえるべき5要素を、役割とともに整理します。
| 要素 | 役割 | つまずきやすい点 |
|---|---|---|
| 商品写真 | 手に取れない不安を補う | 暗い・小さい・点数が少ない |
| 商品説明文 | 疑問を先回りで解消 | スペック羅列で魅力が伝わらない |
| 決済方法 | 買いたい瞬間を逃さない | 使いたい決済がなく離脱 |
| 送料表示 | 総額の不安を消す | 送料が最後までわからない |
| カゴ落ち対策 | 「あと一歩」を後押し | 入力が多い・登録必須で離脱 |
写真と説明文は「接客の代わり」
ネットショップで最も差がつくのが、商品写真と説明文です。
写真は、明るく・大きく・複数の角度から。
サイズ感がわかる比較対象や、使用シーンの写真があると一気に伝わりやすくなります。
説明文は、スペックを並べるだけでなく「これを使うとどう良いか」「よくある疑問への答え」を先回りで書くのがコツ。お客様が店員に聞きたいことを、文章で先に答えておくイメージです。



写真を撮り直しただけで反応が変わった、というお店を弊社は何度も見てきました。
スマホでも十分なので、明るい場所で点数多めに撮るのがおすすめです。
「これは余計かな」と思う1枚が、実は決め手になることがよくあります。
決済・送料・カゴ落ち対策で「離脱」を防ぐ
商品に魅力を感じてもらえても、買う直前で離脱されては意味がありません。
ここを支えるのが残りの3要素です。
- 決済方法:クレジットカードに加え、コンビニ払い・後払い・各種ペイなど、お客様層に合った選択肢を用意する
- 送料表示:送料や納期は早い段階で明示する。「最後のレジで送料が出て驚かれる」のが、最も多い離脱パターンです
- カゴ落ち対策:会員登録を必須にしない(ゲスト購入を用意)、入力項目を減らす、かごに入れたまま離れた人にメールで案内する
これらは多くのASP・カート型サービスに、標準機能やアプリとして用意されています。
「機能があるか」を構築方法選びの段階でチェックしておくと安心です。
ネットショップの始め方の手順は?
結論として、ネットショップは「①コンセプト → ②構築方法の決定 → ③ショップ開設 → ④特商法・決済の設定 → ⑤公開・集客」の順で進めれば、初めてでも迷いません。
順番に見ていきましょう。
| 手順 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| ① コンセプト | 誰に・何を・いくらで売るか決める | ここが全ての土台 |
| ② 構築方法 | 5タイプから自社に合う方法を選ぶ | 商品数・予算・手間で判断 |
| ③ ショップ開設 | アカウント作成・商品登録・デザイン | 写真と説明文に力を入れる |
| ④ 特商法・決済 | 法律で必要な表記と決済を整える | 公開前に必ず確認 |
| ⑤ 公開・集客 | 公開してSEO・SNS・広告で集客 | 開店後が本番 |
①コンセプトは、最初にして最重要のステップ。
「誰に・何を・いくらで売るのか」を一文で言えるようにしておくと、商品ページもデザインも集客もぶれません。
②構築方法の決定は、前章のとおりです。
多くの中小企業・個人事業主にとっては、まずASP・カート型かオープンソースで小さく始め、売上の成長に合わせて見直すのが現実的でしょう。
③ショップ開設では、アカウント作成・商品登録・デザイン設定を進めます。
前章の「売れる要素」を意識して、写真と説明文にしっかり時間をかけてください。
④特商法・決済の設定は見落とし厳禁です。
ネットショップには「特定商取引法に基づく表記」(事業者名・連絡先・送料・返品条件など)の掲載が法律で求められます。
あわせて、決済手段の申し込み・審査も早めに動いておきましょう。



特商法の表記は「売上に直結しないから後回し」と思われがちですが、これがないと公開できない・決済審査に通らないこともあります。
記載項目の整え方は、プライバシーポリシー・特商法表記の書き方もあわせてご確認ください。
⑤公開・集客で、ようやくスタートラインです。
開店しただけでは、残念ながらお客様は来ません。
SEO(検索対策)・SNS・広告・既存のお客様への告知など、自店に合う集客を地道に重ねていきます。
ネットショップは「作って終わり」ではなく「育てる」もの、と覚えておいてください。
弊社では、商品数・予算・運用体制をうかがったうえで、最適な構築方法と進め方をご提案しています。
「自社ならどう始めるのが良いか」を整理したい方は、料金プランや無料相談で目安だけ確認することもできます。
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まとめ:ECサイトは「構築方法選び」から始まる
- ECサイトの作り方は①コンセプト → ②構築方法 → ③作り込み → ④公開・集客の4ステップ。
- 最初の分かれ道は構築方法の選択。モール・ASPは手軽、独自開発は中〜大規模向け。費用差はECサイト制作の費用相場で確認を。
- 売れるネットショップには商品写真・説明文・決済・送料表示・カゴ落ち対策の5要素が必須。
- 始め方はコンセプト→構築方法→開設→特商法・決済→公開・集客の順。開店後の集客こそ本番。
- 多くの中小企業はASPやオープンソースで小さく始め、売上に合わせて育てるのが現実的。
ECサイトの作り方に関するよくある質問
- ネットショップ作りは何から始めればいいですか?
-
最初にやるべきは「誰に・何を・いくらで売るか」というコンセプト決めです。
これが固まると、構築方法やデザイン、集客の判断がぶれません。
次に、商品数・予算・運用にかけられる手間をもとに構築方法(モール/ASP/独自開発など)を選びます。
ここまで決まれば、あとは商品登録や設定を進めるだけです。 - ECサイトは自分で作れますか?外注すべきですか?
-
ShopifyやBASE、STORESなどのASP・カート型なら、専門知識が少なくても自分で開設できます。
一方、独自のデザインや機能を作り込みたい場合や、本格的に売上を伸ばしたい場合は、制作会社への依頼が有力な選択肢になります。
まず自分で小さく始め、必要に応じて外注を検討する、という段階的な進め方もおすすめです。 - ECサイトを作るのにいくらかかりますか?
-
構築方法によって大きく変わります。
モールやASPの無料プランなら初期費用ほぼ0円から、フルスクラッチなら500万円以上に。
実際の発注実績では中央値100万円(平均163.2万円)が目安です。
ただし決済手数料や月額などの「続くコスト」もかかるため、初期費用だけでなく年間総額で比べるのが鉄則です。
詳しくはECサイト制作の費用相場をご覧ください。
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監修者|川人 大展
株式会社SORAQ|Webディレクター・SEOコンサルタント
ホームページ制作会社のWebディレクター・SEOコンサルタントとして、
中小企業のホームページ制作とSEO対策・Web集客の支援に従事。
「ホームページ制作担当」では、ホームページ制作やSEO対策、Web集客に関する記事を専門的な観点から監修し、最新の検索エンジン動向とWebマーケティングの実務を踏まえた、正確で信頼できる情報発信を支えています。
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