
「ホームページに、いきなり何十万円もかけるのはこわい」「まずは無料で試せないだろうか」——事業を始めたばかりの方や、ひとりで切り盛りしている事業主の方から、こうしたご相談をよくいただきます。
結論からお伝えすると、ホームページは無料でも作れます。
WixやJimdoのように、お金をかけずに公開できるサービスは実際に複数あります。
ただし、無料には無料の理由があります。
多くの無料プランには、広告の表示・独自ドメインが使えない・容量やアクセス数の制限・将来のデータ移行の壁といった「ビジネス利用では見過ごせない制約」がついて回ります。
「無料だから」と勢いで作り始め、あとで作り直しになるのは、いちばんもったいないパターンです。
本記事では、無料でホームページを作る具体的な方法と、その「限界」をフラットに整理します。
そのうえで、有料プランや外注に切り替えるべき目安もお伝えします。
なお、料金や無料プランの条件は改定が多いため、本記事の数値は2026年6月時点のもので、契約前には各社公式での最新確認をおすすめします。
- ホームページは無料でも作れるが、ビジネス利用では多くの場合「限界」にぶつかる
- 無料で作る代表的な方法(Wix・Jimdo・STUDIO・Googleサイトなど)と、それぞれの制約
- 広告表示・独自ドメイン不可・容量制限・データ移行など、商用で注意すべき点
- 「無料のまま」でいいケースと、有料・外注に切り替えるべき目安

執筆者|高橋 丈太郎
株式会社SORAQ|代表取締役
株式会社SORAQ代表取締役。「成果につながるホームページ制作」をテーマに、中小企業のホームページ制作とWeb集客を数多く支援してきました。
「ホームページ制作担当」では、制作現場で培った経験をもとに、中小企業の経営者・ご担当者がそのまま実践できるホームページ制作とWeb集客のノウハウを、わかりやすく執筆しています。
(詳しくは代表挨拶をご覧ください)
そもそもホームページは無料で作れるの?
作れます。
ただし「個人のお試し・名刺代わり」までなら、というのが正直なところです。 無料で公開できるサービスは複数あり、知識ゼロからでもテンプレートを選んで文章と写真を入れれば、その日のうちに形にできます。
一方で、無料プランには必ずといっていいほど「対価」があります。
サービス側の広告が表示されたり、独自ドメイン(自社名のURL)が使えなかったり、容量やアクセス数に上限があったり——。無料の本質は「機能を制限する代わりにタダにする」仕組みだと理解しておくと、判断を誤りにくくなります。
つまり、無料で作れるかどうかと、無料で「ビジネスに使えるか」は別の話です。
「テスト・短期・とりあえず存在を示す」なら無料で十分。
けれど「集客したい・信頼を得たい・長く育てたい」なら、どこかで有料化や外注が現実的な選択肢になります。
本記事の後半で、その分かれ目をはっきりさせます。
担当・髙橋弊社にも「無料で作ってみたけれど、これでいいのか不安で」というご相談がよく来ます。
無料で一度作ってみること自体は、まったく悪いことではありません。
むしろ「自分が何を載せたいか」が整理できる良い練習になります。
問題は、その制約を知らないまま“本番”として使い続けてしまうことです。
ホームページにかかる費用の全体像が気になる方は、先にホームページ制作の費用相場で「有料だといくらくらいか」を押さえておくと、無料との差が見えやすくなります。
無料でホームページを作る方法にはどんなものがある?
主に「無料ホームページ作成サービス(ノーコードツール)の無料プランを使う」方法です。 プログラミングの知識がなくても、テンプレートを選んでドラッグ&ドロップで作れるサービスが中心になります。
代表的なものを、特徴とあわせて整理します。
| サービス | 無料プランの主な特徴 | ビジネス利用の注意点 |
|---|---|---|
| Wix | 無料サーバー・SSL・テンプレート豊富 | 上部に広告/独自ドメイン不可/容量500MB・帯域月1GB/無料ではネットショップ不可 |
| Jimdo(PLAY) | 0円・常時SSL・フォーム可・最大5ページ | 広告表示/独自ドメイン不可/容量500MB |
| STUDIO(Free) | デザイン自由度が高い・最大50ページ | 下部にクレジット表示/独自ドメイン不可/月2,000訪問まで |
| WordPress.com(無料) | ページ数ほぼ無制限・容量1GB | 広告表示/独自ドメイン不可/プラグイン追加不可 |
| Googleサイト | Googleの広告なし・無料で公開 | デザインの自由度・機能が限定的(独自ドメイン設定は可) |
<small>出典:各社公式(Wix/Jimdo/STUDIO/WordPress.com公式の料金・サポートページ)2026年6月時点。
条件は改定されることがあります。
</small>
それぞれ、どんな人に向くかを補足します。
デザイン重視なら Wix・STUDIO
見た目にこだわりたいなら、テンプレートが豊富なWixや、自由度の高いSTUDIOが候補です。 Wixは無料プランでもサーバー・SSL・多数のテンプレートが使え、知識ゼロでも整ったサイトを作れます。
STUDIOはデザインの自由度が高く、無料でも最大50ページまで公開できますが、サイト下部にSTUDIOのクレジットが表示されます。
どちらも無料プランでは独自ドメインが使えず(WixはWixのサブドメイン、STUDIOは共有のドメイン)、Wixは容量500MB・帯域幅が月1GBに制限されます。
STUDIOの無料プランも月間2,000訪問までという上限があります。
アクセスが増えたり画像を多く載せたりすると頭打ちになりやすい点は、覚えておきましょう。
シンプルさ・手軽さなら Jimdo・Googleサイト
「とにかく早く・簡単に」なら、JimdoのPLAYプランやGoogleサイトが手軽です。 Jimdoの無料PLAYは0円で常時SSL・問い合わせフォームが使え、最大5ページまで作れます。
Googleサイトは、Googleアカウントさえあれば無料で作成・公開でき、しかもGoogleの広告が表示されません。
ただしJimdoは無料だと広告が表示され、独自ドメインは使えません。
Googleサイトはデザインの自由度や機能が他サービスに比べて限られ、本格的なビジネスサイトやネットショップには物足りなくなりがちです。
「社内向けの簡単な案内ページ」のような用途には向いています。



「無料ツールはどれがいいですか?」とよく聞かれますが、正解は「何に使うか」で変わります。
お試しならWix、最短で形にするならJimdoやGoogleサイト、デザインにこだわるならSTUDIO——というイメージです。
どれを選んでも、後述する「無料の限界」は共通してついてくる、と思っておいてください。
注意:ペライチは2025年10月から「無料公開」ができなくなった
かつて定番だったペライチは、無料での“公開”ができなくなっている点に注意が必要です。 公式のお知らせによると、2025年10月の改定で、フリープラン(無料)で公開できるページ数が0枚になりました。
作ること自体はできても、誰でも見られる状態で公開し続けるには有料プランの契約が必要になっています。
このように、無料の条件は年単位で大きく変わります。「数年前に無料でできた」が、いまも通用するとは限らないということです。
各サービスを検討するときは、必ず最新の公式ページで「無料プランで何ができるか」を確認してください。
ノーコードツールそのものを深掘りしたい方は、ノーコードでホームページを作る方法もあわせてご覧ください。
まずは「無料で作れる手段は確かにある」「ただし制約が前提」という点を押さえておけば十分です。


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無料でホームページを作るときの「限界」と、ビジネス利用の注意点は?
最大の注意点は、無料プランの制約が「企業の信頼性」と「将来の事業継続性」に直結することです。 個人の趣味サイトなら気にならない制約も、ビジネスでは大きな足かせになります。
代表的な5つの限界を見ていきましょう。
① サービス側の広告・クレジットが表示される
無料プランの多くは、ページに作成サービスの広告やロゴが表示されます。
WixやJimdo、WordPress.comは広告、STUDIOはクレジットが出ます。
「この会社、無料サービスで作っているんだな」と訪問者に伝わってしまい、企業サイトとしての印象を下げる要因になりかねません。
② 独自ドメインが使えない
無料プランでは、URLが「(サービス名).wixsite.com/〜」のような形になり、自社名の独自ドメインが使えないことがほとんどです。
URLの信頼感だけでなく、独自ドメインのメールアドレス(info@自社名.com など)も作れず、名刺やメールでの見栄え・信頼性にも影響します。
③ 容量・ページ数・アクセス数に上限がある
無料プランには、容量・ページ数・月間アクセス数(帯域や訪問数)の制限がつきものです。
たとえばWixは容量500MB・帯域月1GB、Jimdo PLAYは容量500MB・最大5ページ、STUDIOの無料は月2,000訪問まで。アクセスが伸びてきた・写真や資料を増やしたいというタイミングで、ちょうど上限にぶつかるのが悩ましいところです。
④ データの移行(引っ越し)ができないことがある
これは見落とされがちですが、重要です。
Wixは公式に「サイトを他社へエクスポートする機能はない」としています。
つまり将来WordPressなどへ乗り換えたくなっても、コンテンツを一から作り直すことになりかねません。
最初のツール選びが、何年も先の「身動きの取りにくさ(ロックイン)」につながるのです。



無料サイトのデータ移行は、「賃貸の備え付け家具」に似ています。
住んでいる間は便利でも、引っ越すときに持ち出せません。
長く住むつもりなら、持ち運べる家具(移行しやすい構成)を最初に選んでおくほうが、結局はラクなんです。
⑤ サポート・法令対応は自己責任になりやすい
無料プランは、手厚いサポートや戦略的なアドバイスまでは期待しにくいのが実情です。
そしてもうひとつ大切なのが、無料でも法令の義務は免除されないという点です。
たとえばネットショップ(通信販売)を行うなら、特定商取引法にもとづき、販売価格や支払方法、事業者の氏名・住所・電話番号などの表示が義務づけられています。
これは無料サブドメインの簡易サイトでも同じで、表示が不十分だと行政処分などの対象になり得ます。
商用利用では、自分で正しく対応する必要があるのです。
| 比べる軸 | 無料プラン | 有料プラン/外注 |
|---|---|---|
| 広告・クレジット表示 | 表示される(消せない) | 非表示にできる |
| 独自ドメイン | 原則使えない | 設定できる |
| 容量・アクセス・機能 | 制限あり | 拡張・解放される |
| データ移行・継続性 | 制限・不可の場合あり | 移行しやすい構成も選べる |
| サポート・法令対応 | 基本は自己責任 | 相談先がある(外注の場合) |
<small>注:法令・制度については本記事の一般的な説明です。
実際の対応は最新の公式情報や専門家にご確認ください。
</small>
法的な表記まわりを軽く見ていると、あとで思わぬトラブルになります。
安さだけを優先して品質や対応が抜け落ちるリスクについては、格安ホームページのリスクと見抜き方もあわせてご覧ください。
有料プランや外注に切り替える目安は?
「集客・信頼・継続運用」のどれかが本気の目的になった瞬間が、切り替えの目安です。 無料がダメということではなく、目的が変わったら手段も変える、という考え方です。
次のような状態が見えてきたら、有料化や外注を検討するサインです。
- ホームページ経由で問い合わせや売上を増やしたい(集客が目的になった)
- 独自ドメインで信頼感を出したい/独自ドメインのメールが必要になった
- アクセスやコンテンツが増え、容量・訪問数の制限にぶつかり始めた
- ネットショップや予約など、無料では使えない機能が欲しくなった
- 「作る・運用する時間」がなく、本業に集中したい
切り替え先は、大きく2つです。
ひとつは同じツールの有料プランへの移行。
多くのサービスは月1,000円前後〜数千円台の有料プランで、広告非表示・独自ドメイン・容量解放などが使えるようになります(金額・条件は各社公式で要確認)。
もうひとつは、制作会社やフリーランスへの外注です。



切り替えの相談で多いのが、「無料で粘りすぎて、結局つくり直し」というケースです。自分で作る時間の“人件費”は、意外と見落とされがち。
本業の合間に何十時間もかけるくらいなら、最初から相談したほうが安く済んだ、ということもあります。
無料で試して感触をつかんだら、早めに次の一手を考えるのがおすすめです。
費用感を具体的に知りたい方はホームページ制作の費用相場を、依頼を考え始めた方はホームページ制作会社の選び方を参考にしてください。
弊社でも、目的やご予算に合わせたご提案をしています。
「無料から切り替えるべきか、まだ無料で十分か」を整理したい段階でも、無料相談で目安だけ確認いただけます。
まとめ:無料は「お試し」に向く、本格運用は切り替えが現実解
- ホームページは無料でも作れるが、ビジネス利用では多くの場合「限界」にぶつかる。
- 代表的な無料ツールはWix・Jimdo・STUDIO・WordPress.com・Googleサイト。ペライチは2025年10月から無料での公開ができなくなった点に注意。
- 無料の主な限界は、広告表示・独自ドメイン不可・容量/アクセス制限・データ移行の壁・法令対応の自己責任。
- テスト・名刺代わり・短期なら無料で十分。集客・信頼・継続運用が目的になったら、有料プランや外注への切り替えが現実的。
- 料金や無料条件は改定が多いため、契約前に各社公式で最新の条件を必ず確認する。
無料のホームページに関するよくある質問
- 無料のままビジネスで使い続けても問題ありませんか?
-
「名刺代わりに存在を示す」程度であれば使えますが、集客や信頼が必要なビジネス利用にはおすすめしにくいです。
広告表示・独自ドメイン不可・容量制限といった制約が、企業の印象や運用に響くためです。
とくにネットショップなどは、無料サブドメインでも特定商取引法の表示義務などを自分で満たす必要があります。
目的が「集客・信頼・継続」に変わったら、有料化や外注の検討をおすすめします。 - 無料で作ったサイトを、あとから本格的なサイトに移せますか?
-
サービスによります。
注意したいのはWixで、公式に「サイトを他社へエクスポートする機能はない」とされており、乗り換え時にコンテンツの作り直しが必要になることがあります。
将来の移行(引っ越し)まで見据えるなら、独自ドメイン+移行しやすい構成を早めに選ぶ判断もあります。
長く育てる予定があるなら、最初の設計段階で相談しておくと安心です。 - 無料と有料・外注では、費用はどのくらい違いますか?
-
無料は0円ですが、有料プランは月1,000円前後〜数千円台が目安で、外注になると制作費がまとまった額になります(金額は内容や依頼先で大きく変わります)。
ただし、自分で作る時間の負担や、作り直しのリスクも含めて比べることが大切です。
具体的な金額感はホームページ制作の費用相場で解説しています。
料金や無料条件は改定されることがあるため、最新は各社公式でご確認ください。
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- 費用相場や自社に合うプランが知りたい…
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監修者|川人 大展
株式会社SORAQ|Webディレクター・SEOコンサルタント
ホームページ制作会社のWebディレクター・SEOコンサルタントとして、
中小企業のホームページ制作とSEO対策・Web集客の支援に従事。
「ホームページ制作担当」では、ホームページ制作やSEO対策、Web集客に関する記事を専門的な観点から監修し、最新の検索エンジン動向とWebマーケティングの実務を踏まえた、正確で信頼できる情報発信を支えています。
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