
「3社に見積もりを取ったけれど、金額も書いてある内容もバラバラで、どこが良いのか結局わからない」——制作会社を比較する段階で、こんな行き詰まりを感じる方はとても多いです。
結論から言うと、比較がうまくいかない原因のほとんどは「比べる条件がそろっていないこと」にあります。
会社ごとに前提が違えば、金額が安く見えても中身がスカスカ、ということが起こります。
逆に、見るべきポイントと聞き方を先に決めておけば、各社の違いはくっきりと浮かび上がります。
本記事では、ホームページ制作会社を比較するときの7つのチェックポイントと、失敗しない相見積もりの取り方を、弊社が普段ご相談で案内している順番でまとめました。
発注先を最終的に1社に絞り込むための「ものさし」としてお使いください。
- 制作会社の比較は「同じ条件・同じ前提」でそろえることが最優先です。
- 比較すべきは実績・得意分野・見積もり内訳・対応範囲・体制・保守・対応力の7点です。
- 金額の安さだけで選ぶと、原稿や保守が含まれず後で追加費用が発生しがちです。
- 相見積もりは2〜4社に絞り、同じ依頼書(RFP)で取るのが失敗しないコツです。

執筆者|高橋 丈太郎
株式会社SORAQ|代表取締役
株式会社SORAQ代表取締役。「成果につながるホームページ制作」をテーマに、中小企業のホームページ制作とWeb集客を数多く支援してきました。
「ホームページ制作担当」では、制作現場で培った経験をもとに、中小企業の経営者・ご担当者がそのまま実践できるホームページ制作とWeb集客のノウハウを、わかりやすく執筆しています。
(詳しくは代表挨拶をご覧ください)
ホームページ制作会社は、どう比較すれば失敗しない?
結論、比較で最初にやるべきは「比べる条件をそろえること」です。 金額や提案内容を見比べるのは、その後で十分間に合います。
なぜなら、ホームページ制作には決まった定価がなく、料金は「何をどこまでやるか(作業量)」で決まるからです。
A社は原稿作成込み、B社は原稿はお客様支給が前提——この時点で、同じ「30万円」でも意味がまるで違います。
条件がバラバラのまま金額だけを並べると、「安いけれど中身が薄い会社」が一番よく見えてしまうという落とし穴にはまります。
そこで弊社では、比較を次の2段階で進めることをおすすめしています。
| ステップ | やること | 目的 |
|---|---|---|
| 1. 条件をそろえる | 目的・ページ数・必要機能・予算感を1枚にまとめて各社に渡す | 同じ土俵で比べられるようにする |
| 2. 7つの軸で見比べる | 実績・得意分野・見積もり・対応範囲・体制・保守・対応力 | 金額以外の差を見える化する |
料金がなぜ会社で大きく変わるのかはホームページの料金が決まる仕組みで詳しく解説しています。
仕組みを先に押さえておくと、見積もりの差がぐっと読み解きやすくなります。
担当・髙橋「とりあえず一番安いところ」で決めた方が、結局あとから原稿代・修正代・保守代が積み上がって、最初に高く見えた会社と総額がほぼ同じになった——こういうご相談は本当に多いです。
比較は「初期費用」ではなく「総額と中身」でするものだと思っておくと、後悔が減ります。
ホームページ制作会社を比較する7つのポイントは?
結論、見るべきは「実績・得意分野・見積もりの内訳・対応範囲・制作体制・保守サポート・コミュニケーション」の7点です。 どれか1つではなく、総合点で判断します。
順番に見ていきましょう。
①実績:自社に近い事例があるか
実績は「数」より「中身」で見ます。 制作件数の多さよりも、自社と近い業種・規模・目的の事例があるかが大切です。
飲食店のサイトを多く手がけている会社と、BtoBの製造業サイトを得意とする会社では、ノウハウの方向性がまったく違います。
実績ページを見るときは、「うちと似た立場のお客様の成果が出ているか」という目線で確認してください。
可能なら、公開中のサイトのURLを見せてもらい、実際にスマホで開いて表示速度や使い勝手まで確かめると確実です。
②得意分野:作りたいサイトとかみ合うか
会社ごとに「得意な土俵」があります。 デザインに強い会社、SEO・集客に強い会社、ECやシステム開発に強い会社——それぞれ性格が異なります。



制作会社選びは「お医者さん選び」に似ています。
内科の名医に外科手術を頼まないのと同じで、採用サイトで応募を増やしたいのに、デザイン専門の会社に頼んでも狙いがズレることがあります。
「何が得意か」を最初に聞いてしまうのが早道です。
「とにかく何でもできます」という説明より、「弊社は◯◯が得意で、△△は外部と連携します」と正直に線引きしてくれる会社のほうが、結果的に信頼できることが多いです。
③見積もりの内訳:何にいくらか書いてあるか
比較で最も差が出るのが、見積もりの「内訳の細かさ」です。 「ホームページ制作一式 50万円」のように一式でまとめられた見積もりは、中身が比べられません。
良い見積もりは、デザイン費・コーディング費・原稿(ライティング)費・写真撮影費・各種設定費・保守費が、項目ごとに分かれています。
これがあって初めて、A社とB社のどこに差があるのかが見えます。
見積書のどこを見れば良いか、安すぎる見積もりに潜む落とし穴についてはホームページの見積書の見方で項目ごとに解説しています。
比較の前に一度目を通しておくことをおすすめします。
④対応範囲:どこからどこまでやってくれるか
「制作費に何が含まれ、何が含まれないか」を必ずそろえて比べます。 ここがズレていると、金額比較そのものが成り立ちません。
特に見落としやすいのが次の項目です。
| 確認したい対応範囲 | よくある「別料金」 |
|---|---|
| 原稿(文章)作成 | 「お客様支給」が前提のことが多い |
| 写真撮影・素材手配 | 撮影は別費用、素材は有料素材代が追加 |
| SEOの初期設定 | 基本設定のみ/本格対策は別メニュー |
| 公開後の修正回数 | 「◯回まで無料、以降は有償」の線引き |
| ドメイン・サーバー手配 | 代行は別費用、年額の維持費は実費 |
「安い」と思った見積もりは、これらが含まれていないだけ、というケースが少なくありません。含まれる範囲をそろえてから金額を比べる——これが鉄則です。
維持費そのものの相場はホームページの維持費・ランニングコストでまとめています。
⑤制作体制:誰が、どんな分担で作るか
「窓口の人」と「実際に作る人」が同じか別かを確認します。 体制によって、進行のスムーズさと品質の安定度が変わります。
フリーランスや小規模の会社は、1人が窓口から制作まで一貫して担当するため小回りが利きます。
一方、ディレクター・デザイナー・エンジニアと分業している会社は、各工程の品質が安定しやすく、担当者が1人抜けても進行が止まりにくいのが強みです。どちらが良い悪いではなく、自社の規模・予算に合うかで選びます。
フリーランスと制作会社の向き不向きはフリーランスと制作会社どちらに依頼する?で、依頼先5タイプ全体の違いはホームページ制作はどこに頼む?で整理しています。
⑥保守・サポート:公開後に放置されないか
ホームページは「公開してから」が本番です。 作って終わりではなく、更新・不具合対応・セキュリティ対策が続きます。
比較では、公開後のサポート内容も必ず並べてください。
確認したいのは、保守の範囲(何をしてくれるか)・対応スピード・月額費用です。
一般的な保守費は月5,000〜20,000円が目安ですが、「何が含まれるか」は会社によって大きく違います。
保守契約の中身の見極め方はホームページの保守契約とはでくわしく扱っています。



「保守契約は必須ですか?」とよく聞かれますが、答えは「更新を自分でやれるかどうか次第」です。
社内で更新する体制があるなら最小限の契約で十分ですし、丸ごと任せたいなら手厚いプランが安心です。自社がどちらかを決めてから、各社の保守メニューを比べると判断がブレません。
⑦コミュニケーション:話が通じて、レスが速いか
意外と最後に効いてくるのが「やり取りのしやすさ」です。 制作は数週間〜数か月の共同作業なので、相性は成果物の質に直結します。
問い合わせへの返信スピード、専門用語をかみ砕いて説明してくれるか、こちらの要望を一度きちんと受け止めてくれるか——最初のやり取りは、そのまま本番の進め方のサンプルだと考えてください。「最初の連絡が遅い・雑」な会社は、契約後も同じになりがちです。
逆に、まだ受注前の段階で丁寧に対応してくれる会社は、その後も安心して任せられることが多いです。
契約前に見抜きたい注意点はホームページ制作の「危険なサイン」にまとめています。


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制作会社の比較の進め方(相見積もりの取り方)は?
結論、相見積もりは「2〜4社」に絞り、「同じ依頼書」で取るのが失敗しないコツです。 やみくもに件数を増やすより、条件をそろえることのほうがはるかに重要です。
具体的には、次の3ステップで進めます。
- 依頼内容を1枚にまとめる(依頼書・RFP)
目的(例:問い合わせを増やしたい)、想定ページ数、必要な機能、希望納期、予算感を1枚に整理します。
各社に同じものを渡すことで、回答がそろい、比較が一気にラクになります。
- 2〜4社に絞って見積もりを依頼する
多すぎると比較に疲れて判断が雑になります。
依頼先のタイプ(フリーランス・小規模・中規模など)を散らして2〜4社に頼むと、相場感と提案の幅の両方がつかめます。
- 金額・提案内容・対応の3点で評価する
返ってきた見積もりを、前述の7ポイントで採点します。
このとき「安い・高い」ではなく「同じ範囲で比べていくらか」を基準にしてください。
提案の的確さと、見積もり時点の対応の丁寧さも、立派な評価材料です。



相見積もりを取るときに「他社さんはおいくらでした?」とまず聞いてくる会社は、少し注意して見ています。
比較されること自体は当然なのに、それを値引き交渉の探りに使う姿勢は、契約後の進め方にも表れやすいからです。
あくまで一般論ですが、金額の根拠を自社の言葉で説明できる会社のほうが、安心して任せられます。
なお、相場感そのものをまず知りたい段階であれば、依頼先タイプ別の費用イメージを先に押さえておくと、見積もりの妥当性を判断しやすくなります。
コーポレートサイトなら、フリーランスで15万〜50万円、小規模制作会社で50万〜200万円あたりが一つの目安です(より詳しい内訳は料金が決まる仕組みへ)。
弊社でも、目的・予算に合わせた料金プランをご用意しています。
「うちの場合、どこに頼むのが合っているか」を相談したい方は、無料相談で比較の整理だけでもお手伝いできます。
まとめ:比較は「条件をそろえて、総合点で」
- 比較の第一歩は比べる条件(目的・ページ数・機能・対応範囲)をそろえること。
- 見るべきは実績・得意分野・見積もり内訳・対応範囲・体制・保守・コミュニケーションの7点。
- 金額は「初期費用」ではなく「同じ範囲で比べた総額と中身」で判断する。
- 相見積もりは2〜4社に絞り、同じ依頼書(RFP)で取ると差が見えやすい。
- 見積もりの内訳が細かく、対応が丁寧な会社は、契約後も安心して任せやすい。
ホームページ制作会社の比較に関するよくある質問
- 相見積もりは何社くらい取ればいいですか?
-
2〜4社が目安です。
多すぎると比較に手間がかかり判断が雑になりがちです。
フリーランス・小規模・中規模など依頼先のタイプを散らして取ると、相場感と提案の幅の両方がつかめます。
各社に同じ依頼書を渡すのが失敗しないコツです。 - 一番安い会社を選んではいけないのですか?
-
安いこと自体は問題ありません。
注意したいのは、安さの理由が「原稿・撮影・SEO設定・修正回数・保守が含まれていないだけ」のケースです。
含まれる対応範囲をそろえてから総額を比べましょう。
比べ方は見積書の見方で解説しています。 - 実績が少ない会社は避けたほうがいいですか?
-
一概には言えません。
実績は「件数」より「自社に近い業種・目的の事例があるか」で見ます。
設立が新しくても、担当者の経験が豊富で、近い分野の事例を見せてもらえるなら十分検討に値します。
制作会社選びの全体像はホームページ制作会社の選び方もあわせてご覧ください。
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こんなお悩み、ありませんか?
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監修者|川人 大展
株式会社SORAQ|Webディレクター・SEOコンサルタント
ホームページ制作会社のWebディレクター・SEOコンサルタントとして、
中小企業のホームページ制作とSEO対策・Web集客の支援に従事。
「ホームページ制作担当」では、ホームページ制作やSEO対策、Web集客に関する記事を専門的な観点から監修し、最新の検索エンジン動向とWebマーケティングの実務を踏まえた、正確で信頼できる情報発信を支えています。
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