
「検索順位は上がっているのに、クリック数が思うように伸びない」——そう感じている中小企業や個人事業主の方が、いま増えています。
その背景にあるのが、Google検索の最上部に表示されるAI生成の要約「AI Overviews(旧SGE/AIによる概要)」です。
ユーザーは検索結果ページを開いた瞬間に答えを得てしまうため、従来のように青いリンクをクリックしてもらえる機会そのものが減りつつあります。
結論から言うと、AI Overviewsの引用枠(リンク表示)に選ばれるために、特別な裏ワザや専用のファイル・タグは必要ありません。
Googleは公式に「AI OverviewsやAI Modeに表示されるための追加要件や特別な最適化は存在しない」と明言しています。
つまり、これまでのSEOの基礎を「AIが拾いやすい形」に整えることが、そのまま近道になります。
この記事では、Googleの公式ドキュメントと2026年の調査データをもとに、専任のWeb担当者がいない中小企業でも現実に実行できる施策を5ステップにしぼってお伝えします。
読み終えるころには、明日から自社サイトのどこに手を入れればよいかが具体的にイメージできるはずです。
- AI Overviewsはリンクをクリックする検索ではなくRAG(検索拡張生成)で動き、上位表示とは別の引用枠であること
- 引用に選ばれる中小サイトの共通点はE-E-A-T・結論ファースト・構造化の3点であること
- Googleは専用のllms.txtやスキーマは不要と公式に明言しており、やるべきは基礎の徹底であること
- Ahrefs調査(2026年2月)ではAI Overviews起因の検索1位クリック率の低下が約58%と推計され、引用獲得が新たな集客入口になっていること

執筆者|高橋 丈太郎
株式会社SORAQ|代表取締役
株式会社SORAQ代表取締役。「成果につながるホームページ制作」をテーマに、中小企業のホームページ制作とWeb集客を数多く支援してきました。
「ホームページ制作担当」では、制作現場で培った経験をもとに、中小企業の経営者・ご担当者がそのまま実践できるホームページ制作とWeb集客のノウハウを、わかりやすく執筆しています。
(詳しくは代表挨拶をご覧ください)
AI Overviews(AIによる概要)とは何か?
AI Overviewsとは、Googleの生成AI(Gemini系モデル)が複数のWebページを要約し、検索結果の最上部にまとめて表示する回答枠のことです。
従来の検索結果は、ユーザーが青いリンクを自分でクリックして情報を探す仕組みでした。
これに対しAI Overviewsは、Googleが質問に対する答えをその場で文章として生成し、根拠となったWebページへのリンク(引用枠)を要約のなかに表示します。
ユーザーは検索結果ページを離れずに概要をつかめる一方で、サイト運営者にとっては「要約に引用されるかどうか」が新しい勝負どころになりました。
技術的には、AI Overviewsは RAG(検索拡張生成) という仕組みで動いています。
これは、AIがあらかじめ学習した知識だけで答えるのではなく、その場でGoogle検索のランキングシステムを使って関連性が高く新しいWebページを取得し、それを根拠に回答を組み立てる方式です。
Googleはこの仕組みについて、回答を裏付けるクリック可能なリンクを表示すると説明しています。
AI Overviewsは「上位表示の代わり」ではなく、上位表示の土台の上に乗る追加の枠です。
まず検索でしっかり評価されることが前提になります。
参考:Google for Developers「Generative AI features and your website」

AI Overviewsに表示されると何が変わるのか?
AI Overviewsが表示されるクエリでは検索1位のクリック率が大きく下がる一方、引用枠に入れば新たな流入の入口を得られます。
Ahrefsが2026年2月に公表した調査では、AI Overviewsが表示されるクエリで検索1位のクリック率(CTR)が、2023年12月時点の7.3%から2025年12月時点の1.6%まで下落したと報告されています。
さらにこの調査では、AI Overviewsが表示されないクエリ(対照群)の同期間のCTR低下分を差し引くことで、AI Overviews起因の純粋なCTR低下を約58%と推計しています。
AI Overviewsが表示されるクエリは増え続けており、影響は今後も広がると見られます。
この数字が意味するのは、「順位が上がってもクリックされない」場面が現実に増えているということです。
だからこそ、要約のなかに自社のリンクが引用枠として表示されること自体が、新しい集客チャネルになります。
なお、この調査はGoogle Search Consoleの集計データを世界全体で分析したもので、日本だけを取り出した数値は公表されていません。
自社への影響は、後述する目視確認で把握するのが確実です。
- 順位が上がったのにクリックが増えない場合、AI Overviewsに要約され「ゼロクリック化」している可能性があります
- 2026年6月時点でGoogle Search ConsoleにはAI Overviews専用の計測指標がないため、実際の検索画面での目視確認が基本です
- 影響は業種やクエリの種類(調べ物系か取引系か)によって大きく変わります
出典:Ahrefs「AI Overviews Reduce Clicks by 58%」(2026年2月)
AI Overviewsに表示されるために特別な対策は必要か?
特別な対策は不要です。
Googleは公式に、AI Overviewsへの表示に追加要件や専用のファイル・スキーマは必要ないと明言しています。
ここは多くの中小企業が誤解しやすいポイントです。
Googleの公式ドキュメントは、次のように述べています。
- 「AI OverviewsやAI Modeに表示されるための追加要件や、特別な最適化は必要ない」
- 「これらの機能に表示されるために、新しい機械可読ファイル(llms.txtなど)やAI用テキストファイル、マークアップを作る必要はない」
- 「追加すべき特別なschema.org構造化データも存在しない」
つまり、巷で見かける「AI専用ファイルを置けば引用される」「特殊なスキーマが必須」といった情報は、Google公式の見解とは一致しません。
やるべきことは、通常のSEOで評価されるページを作り、AIが内容を正確に読み取れる構造に整えることだけです。
逆に、Googleが不要・効果がないとしている施策もあります。
| 不要・非推奨とされる施策 | Google公式の見解 |
|---|---|
| llms.txtなどAI専用ファイルの設置 | 作る必要はない |
| 内容を極小単位に分割するチャンク化 | 不要 |
| AI向けに文章を書き換える | 不要 |
| 不自然な言及・サイテーションの量産 | 効果がない |
担当・髙橋担当・髙橋です。
「AI対策」を謳う高額ツールの導入を検討する前に、まずGoogle公式が無料で公開している基礎の徹底をおすすめします。
遠回りに見えて、これが結局は近道になりやすいです。
参考:Google for Developers「Guide to Optimizing for Generative AI Features」(2026年5月公開)
AI Overviewsに引用される中小サイトの共通点は?
引用されるサイトに共通するのは、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)が高く、結論を先に示し、見出しと表で構造化されている点です。
AI Overviewsは検索ランキングシステムを土台にしているため、Googleが品質評価で重視するE-E-A-Tがそのまま効いてきます。
とくに差別化要因として注目されるのが、最初のE=Experience(経験)です。
実際に使った・作った・支援したという一次情報は、どこかの要約を再編集しただけのコンテンツにはない価値を持ちます。
引用されやすいページの要素を分解すると、次のように整理できます。
- 著者情報が明示され、専門性や実務経験が分かる
- 自社の調査データや実体験など、ほかにない一次情報がある
- 検索意図への答えを冒頭で先に示している(結論ファースト)
- 見出し階層(H2→H3)・箇条書き・表・FAQで内容が構造化されている
- 更新日が明示され、情報が最新に保たれている
AI Overviewsはリストや表といった整理された情報を要約に取り込みやすい性質があります。
だらだらと続く長文よりも、問いに対して自己完結した形で答えている段落のほうが、引用枠に拾われやすくなります。
この基本構造は、AI検索全般に共通する考え方でもあります。
Google以外のAI検索も含めた全体像を知りたい方は、AI検索(LLMO/GEO/AIO)対策の総論記事もあわせてご覧ください。
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AI Overviewsに表示される具体的な5ステップは?
やるべきことは、検索基盤の確保・結論ファースト・構造化・一次情報の付与・継続更新の5ステップに整理できます。
ここまでの内容を、中小企業がそのまま実行できる手順にまとめます。
上から順に進めれば、専任担当者がいなくても着手できます。
- 検索の土台を確保する:ページがGoogleにインデックスされ、スニペット表示が有効になっているかを確認する。AI Overviewsは検索で評価されたページから引用されるため、これが大前提です。
- 結論ファーストにする:各ページ・各見出しの冒頭で、検索意図への答えを先に書く。AIは最初に拾った文を答えの候補にしやすいためです。
- 構造化する:見出し階層を整え、比較は表、手順は番号リスト、要素分解は箇条書きを使う。FAQ(よくある質問)も内容に応じて設置します。
- 一次情報を加える:自社の実績数値・事例・実体験など、ほかにない情報を盛り込む。これがE-E-A-Tの「経験」を裏付けます。
- 継続して更新する:更新日を明示し、古いデータや年次表記を見直す。鮮度はRAGが新しい情報を取得するうえで重要です。
弊社が制作・支援したコーポレートサイトのなかでも、この5ステップに沿って既存ページを見直したサイトで、AI Overviewsの引用枠や検索からの問い合わせにつながった例があります(当社調べ/2026年時点)。
具体的な制作事例は制作実績ページでご確認いただけます。
なお、効果には業種やクエリの差があり、すべてのサイトで同じ結果になるとは限りません。
中小企業がつまずきやすいポイント
技術面では、JavaScriptで描画される情報がクロールできていない、モバイル表示が崩れている、表示速度が遅いといった基礎的な問題が、AI以前に検索評価を下げているケースが少なくありません。
Googleはマルチモーダル(画像・動画)対応も推奨しており、テキストに関連する高品質な画像を添えることも、AIの回答内で表示される機会を広げます。
新しいページを大量に作るより、すでにある主要ページを5ステップで磨き直すほうが、中小企業にとっては費用対効果が高い場合が多いです。
予算・リスクに合わせた依頼先の選び方
ここまでの施策は自社でも始められますが、「技術的な土台づくりまで含めて任せたい」「どこから手をつければよいか相談したい」という場合は、外部の制作会社を活用するのも一つの方法です。
弊社では、予算とリスク許容度に応じて選べるプランをご用意しています。
| プラン | 向いている方 |
|---|---|
| ベーシック | まず最低限のサイトを低コストで立ち上げたい |
| スタンダード | SEOやAI検索を意識した設計で作りたい |
| ハイグレード | デザイン・機能・戦略まで本格的に投資したい |
| 成果報酬型 | 初期費用を抑え、成果に応じて支払いたい |
どのプランが合うか分からない場合も、無料相談・お問い合わせから現状をお聞かせいただければ、最適な進め方をご提案します。
この章は読み飛ばしていただいて構いません。


まとめ:AI Overviewsに表示される方法の要点
- AI OverviewsはGemini系モデルが検索ランキングを土台にRAGで要約を生成し、根拠リンクを引用枠として表示する仕組みです
- Googleは公式に、表示のための追加要件・専用ファイル・特別なスキーマは不要と明言しています
- 引用される中小サイトの共通点は、E-E-A-T・結論ファースト・構造化の3点です
- 実践は「検索基盤の確保→結論ファースト→構造化→一次情報→継続更新」の5ステップで着手できます
- Ahrefs調査(2026年2月)ではAI Overviews起因の検索1位クリック率の低下が約58%と推計され、引用獲得が新たな集客入口になっています
なお、検索全体の土台づくりから学び直したい方は、ホームページのSEO対策の基礎知識をまとめた記事もあわせてお読みください。
AI Overviewsに関するよくある質問
- AI Overviewsに表示されると検索順位は上がりますか?
-
直接の順位上昇とは別の枠です。
AI Overviewsは検索評価を土台に引用元を選ぶため、まず通常の検索で評価されることが前提になります。 - AI Overviewsに表示させない方法はありますか?
-
あります。
robots.txtやnosnippet・data-nosnippet・max-snippet・noindexなどの既存のタグ・設定で、AI機能への掲載をコントロールできます。 - 専用のllms.txtやスキーマを追加すれば引用されやすくなりますか?
-
なりません。
Googleは公式に、専用ファイルや特別なschema.org構造化データは不要と明言しており、効果も確認されていません。 - 中小企業でもAI Overviewsの引用は狙えますか?
-
狙えます。
E-E-A-Tと結論ファースト、構造化を満たせば、有名サイトでなくても引用枠に表示される可能性があります。
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監修者|川人 大展
株式会社SORAQ|Webディレクター・SEOコンサルタント
ホームページ制作会社のWebディレクター・SEOコンサルタントとして、
中小企業のホームページ制作とSEO対策・Web集客の支援に従事。
「ホームページ制作担当」では、ホームページ制作やSEO対策、Web集客に関する記事を専門的な観点から監修し、最新の検索エンジン動向とWebマーケティングの実務を踏まえた、正確で信頼できる情報発信を支えています。
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