
「ホームページを作ったあと、保守契約は結んだほうがいいんでしょうか?」——制作のご相談で、見積もりの最後によく出てくるのがこの質問です。
月々の固定費が増えるので慎重になるのは当然ですが、ここを「とりあえず無し」で進めて、半年後に表示が崩れたり管理画面に入れなくなって慌てる、というケースも少なくありません。
結論からお伝えすると、保守契約とは「公開後のホームページを安全・最新に保つための継続サポートを、月額で外注する契約」のこと。
相場は月5,000〜20,000円が中心で、契約に何が含まれるかは会社によってかなり差があります。
だからこそ、「結ぶ・結ばない」を決める前に、まず中身を読み解く力が大切になります。
本記事では、保守契約に含まれる内容、月額の相場、そして「自社運用とどちらがいいのか」という必要性の判断基準まで、契約面にしぼって制作現場の視点で整理します。
公開後に実際どんな作業をするか(運用そのもの)は別記事に譲り、ここでは「どんな契約を、いくらで、誰と結ぶべきか」を見極められるようにしていきます。
- 保守契約とは「公開後のサイトを守る継続サポートを月額で外注する契約」だとわかる
- 含まれる内容は主にサーバー管理・更新・障害対応・バックアップ・セキュリティの5つ
- 相場は月5,000〜20,000円が中心。プランの内容で幅が出る
- 自社運用と外注、どちらを選ぶかの判断基準と、契約前の確認ポイントがわかる

執筆者|高橋 丈太郎
株式会社SORAQ|代表取締役
株式会社SORAQ代表取締役。「成果につながるホームページ制作」をテーマに、中小企業のホームページ制作とWeb集客を数多く支援してきました。
「ホームページ制作担当」では、制作現場で培った経験をもとに、中小企業の経営者・ご担当者がそのまま実践できるホームページ制作とWeb集客のノウハウを、わかりやすく執筆しています。
(詳しくは代表挨拶をご覧ください)
ホームページの保守契約とは何ですか?
結論、保守契約とは「公開後のホームページを安全・最新の状態に保つためのサポートを、毎月の固定料金で制作会社などに任せる契約」です。
ホームページは「作って公開したら完成」ではありません。家を建てたあとに点検や修繕が要るのと同じで、公開後も見えないメンテナンスが続いて初めて、安心して使い続けられます。
この継続的なお守り役を引き受けるのが保守契約です。
混同しやすいのですが、保守契約は「お知らせを更新する作業そのもの」とイコールではありません。
サーバーの管理やセキュリティ更新、トラブル時の復旧といった「土台を維持する責任」を月額で持ってもらう、という性格が強い契約です。
担当・髙橋保守契約は、マンションの「管理会社との契約」に近いと弊社では考えています。
エレベーターの点検、共用部の清掃、設備の故障対応——住んでいる人が普段は意識しない部分を、月々の管理費で誰かが見てくれている。
あれがあるから安心して暮らせます。
ホームページの保守も、同じ役割です。
なお、保守契約はあくまで「契約・お金」の話です。
公開後に実際どんな作業が必要で、放置すると何が起きるかという運用面は、ホームページの保守・メンテナンスとは?
放置リスクと対策で詳しく整理しています。
あわせて読むと、「なぜ保守が要るのか」が立体的に見えてきます。
保守契約にはどんな内容が含まれますか?
保守契約に含まれる内容は、主に「サーバー管理・更新作業・障害対応・バックアップ・セキュリティ対策」の5つです。 ただし、どこまでを含むかは会社・プランによって大きく違うため、契約前に範囲を文章で確認しておくことが欠かせません。
| 項目 | 主な内容 | ねらい |
|---|---|---|
| ① サーバー・ドメイン管理 | サーバー稼働の監視、契約更新の管理 | サイトを止めない |
| ② 更新作業 | テキスト・画像の差し替え、お知らせ追加 | 情報を最新に保つ |
| ③ 障害・不具合対応 | 表示崩れ・エラーの調査と復旧 | トラブルを早く直す |
| ④ バックアップ | 定期的なデータの取得・復元 | 万一に備える |
| ⑤ セキュリティ対策 | システム・プラグインの更新、改ざん監視 | 被害を防ぐ |
① サーバー・ドメインの管理
サーバーやドメインの契約が切れると、ある日突然サイトが表示されなくなります。
保守契約では、こうした基盤の稼働状況を見守り、更新漏れがないよう管理してくれるのが基本です。
ドメインやサーバーそのものの費用(ドメイン年1,000〜6,000円、サーバー月500〜5,000円)は別途かかるのが一般的なので、「保守費に込みか、別か」は確認しておきましょう。
② 更新作業(範囲は契約しだい)
「営業時間を変えたい」「新しいお知らせを載せたい」といった軽微な更新を代行する内容です。
ここがいちばん会社ごとに差が出る部分で、「月◯回まで」「1回◯分まで」と上限が決まっていることが多くあります。
大幅なページ追加やデザイン変更は保守の範囲外(別見積もり)になるのが通常です。
③ 障害・不具合への対応
表示が崩れた、フォームが送れない、管理画面に入れない——こうしたトラブル時の調査と復旧です。
「平日◯時間以内に一次対応」など、対応スピードが決められているプランもあります。
自社で原因を切り分けにくい中小企業ほど、ここが保守契約の安心材料になります。



「保守って結局、何かあったときの保険でしょ?」と言われることがありますが、半分は当たっていて半分は違います。いちばん価値があるのは「壊れてから直す」より「壊れる前に防ぐ」部分——プラグインの更新やバックアップです。
火事になってから消すより、火が出ない家にしておくほうがずっと安く済みます。
保守費は、そのための「見えない予防費」だと思っていただくのが近いです。
④ 定期バックアップ
不具合や誤操作、サイバー被害でデータが消えたときに、元に戻すための備えです。
「いつ・どの頻度で取得し、復元はどこまで対応するか」まで決まっていると安心度が上がります。
バックアップが無いと、最悪サイトをゼロから作り直すことになりかねません。
⑤ セキュリティ対策
WordPressなどのCMSは、本体やプラグインを古いまま放置すると改ざん・不正アクセスの入口になりやすくなります。
保守契約では、これらの更新適用や監視を継続的に行うのが一般的です。
とくに自社で更新管理ができない場合、ここを任せられる意味は大きいです。


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ホームページの保守契約の相場はいくらですか?
保守契約の相場は月5,000〜20,000円が中心です。 内容を絞った軽いプランなら月数千円から、更新代行や手厚いサポートまで含むと月10万円規模になることもあります。
年額に直すと、おおむね6万〜24万円程度がボリュームゾーンです。
| プランの目安 | 月額の目安 | 主な内容 |
|---|---|---|
| ライト(最小) | 5,000円前後〜 | サーバー監視・セキュリティ更新・バックアップ中心 |
| スタンダード | 1万〜2万円 | +軽微な更新を月数回、障害の一次対応 |
| 手厚い更新代行 | 数万〜10万円規模 | +頻繁な更新・改善提案・ページ追加対応 |
料金は「何が含まれるか」で決まるので、金額だけを横並びで比べても意味がありません。
安く見えても更新が一切含まれない場合もあれば、高めでも更新・改善まで込みで結果的に割安、ということもあります。
見積もりは「月額」と「含まれる作業範囲」をセットで読むのが鉄則です。



「月1万円の保守って高くないですか?」とよく聞かれます。
弊社の答えは「サイトの目的しだい」です。
名刺代わりで更新もほぼ無いサイトに手厚い保守は過剰ですし、毎月問い合わせを取りたいサイトを「保守ゼロで放置」するのも機会損失。目的に対して過不足のないプランを選ぶのが、いちばん賢い使い方です。
なお、保守費はホームページの維持費の一部です。
ドメイン・サーバー・SSLなども含めた公開後の年間ランニングコスト全体を知りたい方は、ホームページの維持費はいくら?
年間コストの内訳で詳しく解説しています。
「保守費が相場から外れていないか」を判断するうえでも役立ちます。
なお、初期費用0円をうたう月額・サブスク型のホームページ制作は、保守と料金体系がまったく異なるため、混同しないよう注意してください。
保守契約は必要?自社運用とどちらを選ぶ?
保守契約が必要かどうかは、「自社で更新・管理を続けられる体制があるか」で判断するのが基本です。 担当者がいて自分で更新できるなら自社運用も選べますし、専任者がいない・技術に不安があるなら外注のメリットが大きくなります。
まず、外注(保守契約)と自社運用の向き・不向きを整理してみましょう。
| 観点 | 保守契約(外注) | 自社運用 |
|---|---|---|
| 月額コスト | 月5,000〜20,000円 | 実質0円〜(人件費は別) |
| 技術的な安心感 | 高い(専門家が対応) | 自社のスキルしだい |
| トラブル時 | 任せられる | 自力で解決が必要 |
| 向いている事業者 | 専任者がいない中小企業 | 更新できる担当者がいる |
ご覧のとおり、自社運用は金銭的なコストを抑えられる一方で、知識と手間、そして「止まらない継続力」が要ります。
逆に保守契約は月額こそかかりますが、トラブルやセキュリティを丸ごと預けられる安心感があります。



いちばん多い失敗は、「コストを浮かせよう」と自社運用を選んだのに、忙しさで更新が止まり、プラグインも古いまま——気づけばサイトが「放置で危険な状態」になっているパターンです。自社運用は「やれる」ではなく「続けられる」かで判断してください。
続かないなら、最小プランの保守でも付けたほうが、結局は安くつきます。
判断の軸として、次に当てはまる項目が多いほど、保守契約を前向きに検討する価値があります。
- WordPressなどの更新・管理を任せられる人が社内にいない
- 問い合わせ・予約など、止まると売上に直結する機能がある
- 過去に「サイトが見られない」「フォームが動かない」で困った経験がある
- セキュリティやバックアップに自分で対応する自信がない
逆に、サイトが名刺代わりで更新もほぼなく、自分でCMSを触れるなら、最小限のサーバー管理だけ自社で行う選択も十分現実的です。
なお、保守契約を「誰と結ぶか」は、制作会社選びそのものと地続きの話です。
サポート体制を含めた選び方の全体像は、ホームページ制作会社の選び方で総合的に解説しています。
最後にもう一点。
保守契約を結ぶ際は、料金だけでなく契約条件も必ず確認してください。
とくに次の3点は、後のトラブルを防ぐうえで重要です。
- 修正回数・対応範囲はどこまでか(月何回まで、どんな作業が含まれるか)
- 契約解除時に、納品データや更新権限が自社に残るか
- 契約書をきちんと交わすか(口約束で進めない)
安さや口約束だけで進めず、対応範囲を文章で残す——これが、現場でいちばん大事な作法です。
弊社でも「公開後の保守・更新だけお願いしたい」というご相談を多くいただきます。
自社運用が難しい中小企業さま向けに、必要な範囲だけの保守プランをご用意していますので、目安を知りたい方は料金プランや無料相談からお気軽にどうぞ。
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まとめ:保守契約は「中身」と「目的」で選ぶ
- 保守契約とは、公開後のホームページを安全・最新に保つサポートを月額で外注する契約のこと。
- 含まれる内容は主にサーバー管理・更新・障害対応・バックアップ・セキュリティの5つ。範囲は会社ごとに差があるので必ず確認する。
- 相場は月5,000〜20,000円が中心。金額だけでなく「含まれる作業範囲」とセットで読む。
- 必要かどうかは「自社で更新・管理を続けられる体制があるか」で判断する。専任者がいなければ外注のメリットが大きい。
- 契約時は修正回数・対応範囲・解約時のデータ所有・契約書の有無を確認しておく。
公開後にかかる費用の全体像はホームページの維持費の内訳、保守作業の中身と放置リスクはホームページの保守・メンテナンスとはもあわせてご覧ください。
ホームページの保守契約に関するよくある質問
- 保守契約は必ず結ばないといけませんか?
-
必須ではありません。
自社で更新・セキュリティ管理・バックアップまで継続できる体制があれば、保守契約なしで運用することも可能です。
ただし、専任の担当者がいない、止まると困る機能がある場合は、最小プランでも付けておくと安心です。 - 保守契約には更新作業も含まれますか?
-
含まれることが多いですが、「月◯回まで」など上限があるのが一般的です。
大幅なページ追加やデザイン変更は保守の範囲外(別見積もり)になることが多いので、契約前に「どこまでの更新が、月何回まで含まれるか」を必ず確認してください。 - 保守契約を途中で解約できますか?
-
多くの契約で解約は可能ですが、最低契約期間や解約予告期間が設けられている場合があります。
あわせて、解約後にサイトのデータや管理権限が自社に残るかも重要です。
契約前に、解約条件とデータの所有について確認しておきましょう。
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- 何から手をつければいいか分からない…
- 費用相場や自社に合うプランが知りたい…
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監修者|川人 大展
株式会社SORAQ|Webディレクター・SEOコンサルタント
ホームページ制作会社のWebディレクター・SEOコンサルタントとして、
中小企業のホームページ制作とSEO対策・Web集客の支援に従事。
「ホームページ制作担当」では、ホームページ制作やSEO対策、Web集客に関する記事を専門的な観点から監修し、最新の検索エンジン動向とWebマーケティングの実務を踏まえた、正確で信頼できる情報発信を支えています。
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