
「予算は限られている。
でも、安っぽいサイトにはしたくない」——ホームページ制作のご相談で、いちばん多いお悩みがこれです。
値段を下げれば品質も下がるのでは、と不安になりますよね。
結論からお伝えすると、ホームページ制作費は「品質を落とさずに」下げられます。
ただし、やみくもに値切るのではなく、「削ってよい費用」と「削ってはいけない費用」を分けることがすべての出発点です。
コツを押さえれば、見た目や成果はそのままに、総額だけを2〜3割ほど落とせるケースは珍しくありません。
本記事では、弊社が実際にお客様へお伝えしている「費用を安く抑える7つの方法」を、効果の大きい順に解説します。
いちばん効くのは、実は値引き交渉ではなく「素材の自前準備」です。
- 制作費を安く抑える第一歩は、削ってよい費用と削ってはいけない費用を分けること。
- 最も効果が大きいのは「原稿・写真の自前準備」で、ページ数を削るより費用に効く場面も多い。
- 相見積もりは「同じ条件」でそろえないと、安いだけで中身が抜けた見積もりを選んでしまう。
- 削ってはいけないのは、戦略設計・スマホ対応・最低限の保守・SSLなど、後で響く費用。

執筆者|高橋 丈太郎
株式会社SORAQ|代表取締役
株式会社SORAQ代表取締役。「成果につながるホームページ制作」をテーマに、中小企業のホームページ制作とWeb集客を数多く支援してきました。
「ホームページ制作担当」では、制作現場で培った経験をもとに、中小企業の経営者・ご担当者がそのまま実践できるホームページ制作とWeb集客のノウハウを、わかりやすく執筆しています。
(詳しくは代表挨拶をご覧ください)
まず「削る所」と「削ってはいけない所」を分ける
安く抑えるコツは値引き交渉ではなく、「どこを削るか」の見極めにあります。 同じ「節約」でも、削っても品質に響かない費用と、削ると後で響く費用があるからです。
ホームページの費用は、突き詰めると「作業量(工数)」で決まります。
だから費用を下げる方法は、本質的には「自分でできる作業を増やして、外注する作業量を減らす」ことに尽きます。
単価を叩くのではなく、頼む作業そのものを減らす——これが品質を落とさない節約の考え方です。
まずは、削ってよい費用と削ってはいけない費用を、ざっくり整理しておきましょう。
| 削ってよい費用(節約できる) | 削ってはいけない費用(後で響く) |
|---|---|
| 不要なページ・過剰な機能 | 目的・戦略の設計(誰に何を伝えるか) |
| 原稿・写真の外注(自前で用意) | スマホ対応(レスポンシブ) |
| フルオーダーのデザイン | 最低限の保守・更新体制 |
| 公開後の更新代行(内製化) | SSL・サーバー等の基本インフラ |
この表の「左側」を削るのが、品質を落とさない節約です。
逆に「右側」を削った安さは、問い合わせが来ない・スマホで崩れる・公開後に放置されるといった形で、あとから高くつきます。
担当・髙橋節約は「ダイエット」に似ています。
食事を減らすこと自体は正解でも、削る場所を間違えて筋肉まで落とすと、かえって不健康になります。
ホームページも、削ってよい“ぜい肉”と、残すべき“筋肉”を分けることがコツです。
種類別・依頼先別の相場そのものを知りたい方は、先にホームページ制作の費用相場で全体像を押さえると、どこを削れるかが見えやすくなります。
ホームページ制作費を安く抑える7つの方法とは?
最も効果が大きいのは「原稿・写真の自前準備」、次いで「目的を絞る」「相見積もり」です。 ここでは効果の大きい順に、7つの方法を具体的に解説します。
| 方法 | 主に削れる費用 | 効果の目安 |
|---|---|---|
| ①目的を絞り必要ページだけに | 下層デザイン・コーディング・原稿 | 大 |
| ②原稿・写真を自前で用意 | 原稿1〜3万円/P・撮影3〜10万円/日 | 特大 |
| ③テンプレ/CMSを活用 | TOP・下層デザイン・CMS構築 | 大 |
| ④相見積もりで比較 | 見積もり全体の適正化 | 中 |
| ⑤フェーズを分け段階制作 | 初期の総額(後回しで分散) | 中 |
| ⑥運用を内製化 | 保守・更新代行(月5,000〜2万円) | 中(継続的) |
| ⑦補助金を検討 | 条件付きで一部を補填 | 小〜中(不確実) |
①目的を絞り、必要なページだけにする
「とりあえず多めに」をやめて、目的に直結するページだけに絞ると、それだけで費用が下がります。 下層ページはコーディングだけで1ページ1〜3万円、デザイン費は1ページ1〜15万円ほどが、ページを増やすたびに積み上がっていくからです。
会社案内・サービス紹介・お問い合わせ。
最初はこの3〜5ページで十分なケースは少なくありません。
「実績100件を全部ページにする」より「代表的な5件+一覧」にするだけで、原稿もデザインも作業量がぐっと減ります。



「あったほうがいい」ページは、たいてい「なくても困らない」ページです。
迷ったら最初は載せず、公開後にアクセスを見て必要なら足す。
このほうが、使われないページにお金を払わずに済みます。
②原稿・写真を自前で用意する(最も効く)
7つの中で最も費用に効くのが、これです。 原稿(ライティング)は1ページ1〜3万円、写真撮影は1日3〜10万円かかります。
採用サイトのようにコンテンツが多いと、素材まわりの費用だけでもまとまった額に膨らみがちです。ページ数を削るより、素材を自前で用意するほうが効果的なケースは珍しくありません。
完璧な文章でなくて構いません。
「伝えたいこと」を箇条書きにしたたたき台と、スマホで撮った現場・スタッフの写真。
これがあるだけで、外注する原稿・撮影の作業が削れ、しかも“自社の言葉・自社の現場”が入るぶん、品質はむしろ上がります。



費用を下げる近道は「自分で用意できる素材を増やすこと」です。
文章のたたき台と現場の写真。
プロのリライト・補正を前提にしても、ゼロから依頼するのとでは費用が大きく変わります。
逆に「全部おまかせ」は、その分だけ費用がかさみやすいやり方です。
③テンプレート/CMSを活用する
デザインを「フルオーダー」から「テンプレート活用」に変えると、デザイン費を大きく削れます。 TOPページのデザインは、大手のフルオーダーだと80万〜150万円規模になることもありますが、テンプレート活用なら数万円規模に収まります。
あわせて、WordPressなどのCMS(記事や情報を自分で更新できる仕組み)で作っておくと、CMS構築費(5万〜50万円)はかかるものの、公開後の更新を自社でできるようになり、長い目で見た費用が下がります。
「他社と似た形でいい部分はテンプレ、自社らしさを出したい部分だけこだわる」とメリハリをつけるのが、賢い削り方です。
④相見積もりで「同じ条件」を比較する
相見積もりは2〜3社取るのが基本ですが、ポイントは「同じ条件でそろえる」ことです。 条件がバラバラだと、原稿や保守が抜けただけの“安い見積もり”を「お得」と誤解してしまうからです。
比較するときは、ページ数・デザインの作り方・搭載機能・含まれる作業(原稿/撮影/SEO/修正回数/保守)を同じにそろえて並べます。
総額の数字だけでなく、「この金額に何が含まれているか」を必ず確認しましょう。
見積書の具体的な読み方は見積書の見方・項目別の相場で解説しています。
⑤フェーズを分けて段階的に作る
「一度に全部作る」のをやめ、必要な部分から段階的に作ると、初期の総額を分散できます。 最初に名刺代わりの最小構成で公開し、反応を見ながらページや機能を足していく方法です。
たとえば、まずは会社案内+問い合わせの5ページで公開し、半年後にブログ機能や採用ページを追加する。
こうすれば初期費用を抑えられ、しかも「実際に必要だとわかったもの」だけに投資できます。
予約システムやECのような重い機能ほど、後回しにする効果が大きくなります。
⑥公開後の運用を内製化する
制作費だけでなく、公開後の費用も節約対象です。
更新を自社でできるようにすると、保守・更新代行費を抑えられます。 保守・管理費は月5,000〜20,000円が中心で、手厚い更新代行になると月10万円規模になることもあります。
CMSで作っておけば、お知らせ更新や文章の差し替えは自社で対応でき、外注を「本当に手が回らない作業」だけに絞れます。
自社更新なら維持費は年1〜6万円程度、保守を外注しても月1〜2万円(年12〜24万円)が目安です。
公開後にかかる費用の全体像はホームページの維持費も参考にしてください。
⑦補助金を検討する(深入りはしない)
条件が合えば一部を補助金で補えますが、「HP制作なら何でも使える」わけではないので注意が必要です。 ここは誤解が多いので、要点だけお伝えします。
国の補助金でホームページ“単体”の制作費は、原則として対象外です。
小規模事業者持続化補助金ならウェブサイト関連費を使えますが、上限30万円・単独申請は不可(チラシや展示会など他の販路開拓の取り組みとセットが必須)です。
また補助金は原則あと払いで、いったん全額を立て替える必要があります。



補助金は「割引券」ではなく「後日キャッシュバック」です。
あてにして予算を組むと、不採択のときに計画ごと崩れます。
「通ったらラッキー」くらいで本予算を立てるのが安全です。
条件・金額の詳細は別記事に譲ります。
補助金の可否・条件・申請の注意点はホームページ制作の補助金で詳しくまとめています。
年度・公募回で条件が変わるため、申請前に必ず公式の最新の公募要領をご確認ください。


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安さだけで選ぶと損する“削ってはいけない”費用とは?
安さだけで選ぶと、戦略設計・スマホ対応・最低限の保守といった「後で響く費用」まで削れてしまい、結果的に作り直しで高くつきます。 節約と「安物買いの銭失い」は紙一重です。
冒頭の表の「右側」——つまり削ってはいけない費用を、もう少し具体的に見ておきましょう。
| 削ると起きること | なぜ削ってはいけないか |
|---|---|
| 目的・戦略の設計を省く | 誰に何を伝えるかが曖昧で、問い合わせにつながらない |
| スマホ対応を省く | 訪問者の多くがスマホ。表示が崩れて離脱される |
| 保守・更新体制をなくす | 不具合・改ざんが放置され、情報も古いまま信頼を損なう |
| SSL・基本インフラを削る | セキュリティ警告が出て、検索評価にも響く |
特に注意したいのが、「相場より極端に安い」見積もりです。
その多くは品質が高いのではなく、原稿・写真・SEO設計・修正回数・保守が見積もりから抜けているだけです。
後から「これは別料金です」と追加され、総額が膨らむのがよくある失敗です。



「節約」と「ケチ」は違います。
節約は“使われない部分”を削ること。
ケチは“成果を生む部分”まで削ることです。
前者は賢い投資、後者は作り直しの前払いになりがちです。
安すぎる発注に潜むリスクと、その見抜き方は格安ホームページのリスクで詳しく解説しています。
「とにかく安く」で失敗したくない方は、あわせてお読みください。
弊社では、目的・予算に応じて削る所と残す所を一緒に整理する料金プランをご用意しています。
「うちの場合、どこまで削れる?」を知りたい方は、無料相談で目安だけ確認することもできます。
まとめ:安く抑えるコツは「素材の自前準備」と「削る所の見極め」
- 安く抑える第一歩は、「削ってよい費用」と「削ってはいけない費用」を分けること。
- 効果が大きい順に、①目的を絞る ②原稿・写真を自前で用意 ③テンプレ/CMS活用 ④相見積もり ⑤段階制作 ⑥運用の内製化 ⑦補助金の7つ。
- いちばん効くのは「自分で用意できる素材(文章・写真)を増やすこと」。ページ数を削るより効果的なことも多い。
- 戦略設計・スマホ対応・最低限の保守・SSLは削ってはいけない。削った安さは作り直しで高くつく。
- 補助金は「HP単体は原則対象外」。持続化補助金のウェブ費は上限30万円・単独申請不可。
ホームページ制作を安くすることに関するよくある質問
- 品質を落とさずに費用を下げる、いちばん効く方法は?
-
「原稿・写真を自前で用意すること」です。
原稿は1ページ1〜3万円、撮影は1日3〜10万円かかるため、たたき台の文章とスマホ写真を用意するだけで外注作業が減り、しかも自社の言葉が入るぶん品質はむしろ上がります。
ページ数を削るより効果的なこともあります。 - 見積もりが他社より安いのですが、選んでも大丈夫ですか?
-
まず「何が含まれているか」を確認してください。
極端に安い見積もりは、原稿・写真・SEO設計・修正回数・保守が抜けているだけのことが多く、後から追加料金で総額が膨らみがちです。
ページ数・機能・含む作業を同じ条件にそろえて比較しましょう。 - 補助金を使えばホームページ制作費は大きく下がりますか?
-
過度な期待は禁物です。
国の補助金ではHP単体の制作費は原則対象外で、小規模事業者持続化補助金でもウェブ費は上限30万円・単独申請不可(他の販路開拓の取り組みとセットが必須)です。
原則あと払いのため立替も必要で、本予算は補助金なしで組むのが安全です。
詳しくはホームページ制作の補助金をご覧ください。
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監修者|川人 大展
株式会社SORAQ|Webディレクター・SEOコンサルタント
ホームページ制作会社のWebディレクター・SEOコンサルタントとして、
中小企業のホームページ制作とSEO対策・Web集客の支援に従事。
「ホームページ制作担当」では、ホームページ制作やSEO対策、Web集客に関する記事を専門的な観点から監修し、最新の検索エンジン動向とWebマーケティングの実務を踏まえた、正確で信頼できる情報発信を支えています。
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